【最新】採用代行（RPO）35社比較！料金や選び方を徹底解説

領域別	特徴	料金イメージ
新卒採用の場合	長期的な採用活動となり、母集団形成からの対応となるため、固定報酬＋オプション対応となることが多く、中途採用と比べると、料金も高めになる傾向。	月30万〜90万
中途採用の場合	スピードと即戦力人材の確保が重要になってくるため、希少性の高い職種は高難易度になり、費用の変動幅が大きい。	月5万〜80万
アルバイト採用の場合	短期・大量採用になることが多く、応募者数ベースで料金が変わってくる。	月3万〜40万

新卒採用の場合

新卒採用は、中途採用と比較して採用プロセスが長期間にわたり、説明会開催、インターンシップ運営、多数の応募者管理、内定者フォローなど、工数が多いのが特徴です。そのため、採用代行（RPO）の料金も中途採用とは異なる設定になっていることが一般的です。料金相場としては、月額固定費用で30万円〜90万円程度、あるいはプロジェクト全体で数百万円規模になることもあります。説明会の企画・運営、エントリーシートの受付・管理、適性検査の運用代行、複数回の面接調整、内定者懇親会の企画・運営など、依頼する業務範囲に応じて費用は変動します。多くの採用代行（RPO）サービスで新卒採用パッケージプランが用意されているため、比較検討しやすいでしょう。

中途採用の場合

中途採用における採用代行（RPO）の料金相場は、採用する職種やポジション、依頼する業務範囲によって幅があります。一般的には、月額の固定費用で５万円〜80万円のケースが多いです。例えば、応募者対応のみや書類選考のみ、スカウト送信のみなどの事務的な業務代行であれば比較的安価ですが、採用戦略の立案やスカウト代行、面接代行まで含めると高額になる傾向があります。特に、経営幹部や専門職など、ハイクラス人材の採用を依頼する場合は、サーチファーム型の料金体系となり、より高額になることも考慮しておきましょう。比較する際は、費用対効果を慎重に見極める必要があります。

アルバイト採用の場合

アルバイト・パート採用は、正社員採用と比較して応募数が多く、迅速な応募者対応や面接設定が求められる特徴があります。採用単価を抑えつつ、大量の採用業務を効率化したいというニーズが高く、採用代行（RPO）サービスの活用が有効です。料金相場は、月額数万円から対応可能なサービスも多く、応募受付代行、面接日程調整代行、Web面接代行などの業務を中心に依頼されるケースが一般的です。店舗や拠点ごとに大量募集を行う場合などは、応募者管理システムの提供を含めたプランを提供している採用代行（RPO）会社もあります。短期間で多くの採用数を確保する必要があるため、スピード感とコストパフォーマンスを重視してサービスを比較検討すると良いでしょう。

採用代行（RPO）で依頼できること・できないこと

サービス導入後に「思っていたのと違った」とならないためにも、採用代行（RPO）の依頼できる業務とできない業務を認識しておく必要があります。

まずは事前に自社が依頼したい範囲や目的、解決したい課題を明確にして、依頼したいと思っている採用代行会社の対応範囲を確認することが重要です。会社によっても対応範囲は異なるため、採用代行（RPO）を比較する際には必ず確認しましょう。ここでは、一般的に採用代行（RPO）で依頼できる業務と、企業側が主体的に行うべき業務について解説します。これを理解した上で、自社の課題解決に最適なサービスを比較検討することが成功の鍵となります。

採用代行（RPO）で依頼できること

採用代行（RPO）サービスは、採用活動におけるさまざまなノンコア業務を中心に、専門的な知見が必要な業務まで幅広く依頼することが可能です。これにより、人事担当者はコア業務である候補者の見極めや、採用戦略の高度化に集中できるようになります。最近では、採用の戦略設計から依頼できる採用代行（RPO）会社も存在しています。具体的にどのような業務を依頼できるのかを把握し、自社の課題に合わせて委託範囲を検討しましょう。

採用戦略計画の立案・KPIの策定

実は最近増えているのが、採用の戦略設計からのご支援依頼。労働人口が減っていく現代、採用代行（RPO）では採用市場の動向分析や競合調査に基づき、企業の経営戦略や事業計画に連動した効果的な採用戦略の立案をサポートすることも可能です。ターゲット・ペルソナ人材の設定、採用チャネルの選定、選考プロセスの設計、採用ブランディング戦略などを具体化します。また、採用活動の効果を測定・改善するためのKPI（重要業績評価指標）を設定し、データに基づいた採用活動の推進を支援します。これにより、場当たり的ではない、戦略的な採用活動を実現できます。

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広告掲載やスカウト配信などの母集団形成

ターゲット人材にリーチするための効果的な求人広告の作成・出稿管理や、ダイレクトリクルーティングにおけるスカウトメールの文面作成・配信代行など、候補者の母集団を形成するための業務を依頼できます。多数の求人媒体の中から最適な媒体を選定したり、魅力的な求人票を作成したりするにはノウハウが必要です。採用代行（RPO）を活用することで、より質の高い母集団形成が期待でき、採用成功の確率を高めることができます。

書類選考（スクリーニング）

多数の応募書類の中から、事前に設定した採用要件や基準に基づいて候補者を絞り込む書類選考（スクリーニング）業務を代行してもらえます。特に応募が殺到した場合、人事担当者がすべての書類に目を通すのは大きな負担となります。採用代行（RPO）に依頼することで、迅速かつ公平な基準でスクリーニングが行われ、面接に進むべき候補者を効率的に見つけ出すことができます。これにより、選考の初期段階における工数を大幅に削減できます。

選考日調整などの応募者管理

多くの採用代行会社が対応しているのが、候補者との面接日程の調整や合否連絡、問い合わせ対応、選考ステータスの管理です。煩雑になりがちな応募者コミュニケーションや管理業務の代行をし、質を高めて成果につなげていきます。依頼することで生まれる迅速かつ丁寧な対応は、候補者の企業に対する印象を左右する重要な要素です。採用のプロに任せることで、候補者体験（Candidate Experience）を向上させ、選考辞退や内定辞退のリスクを低減させる効果も期待できます。

説明会代行

企業によっては会社説明会や採用イベントの企画立案、会場手配、集客活動、当日の司会進行、質疑応答対応などの代行も可能な場合があります。オンライン説明会、オフライン説明会の双方に対応可能なサービスが多く、企業の魅力を効果的に伝えるためのコンテンツ作成からサポートしてもらえる場合もあります。人事担当者の負担を軽減しつつ、プロフェッショナルな運営によって、参加者の満足度を高め、企業のイメージアップにつなげることができます。

面接代行

カジュアル面談や一次面接、二次面接など、主に選考の初期段階における面接を代行します。事前にすり合わせた評価基準に基づき、経験豊富な面接官が候補者のスキルや経験、ポテンシャルを見極めます。特に大量の候補者と面接する必要がある場合や、面接官のリソースが不足している場合に有効です。面接結果はレポートとして共有され、企業側は最終選考など、より重要な判断に集中することができます。

内定者フォロー

内定承諾後から入社までの期間における、内定者とのコミュニケーションや関係構築をサポートできる採用代行会社も存在します。内定者懇親会の企画・運営、入社前研修の案内、定期的な連絡による不安解消などを通じて、内定辞退を防止し、スムーズな入社を促進します。特に新卒採用においては、複数内定を持つ学生も多く、きめ細やかなフォローが入社意欲の維持・向上に不可欠です。採用の最終段階における重要な業務を代行してもらえます。

採用代行（RPO）で依頼できないこと

採用代行（RPO）は多くの業務を代行できますが、実際のところ企業の根幹に関わる判断や、法的に制約のある業務など、依頼できない、あるいは依頼すべきでない領域も存在します。これらの業務を含めて、採用代行（RPO）との役割分担を明確にすることで、より効果的な連携が可能になります。

最終面接で合否を決める

採用代行（RPO）は、面接プロセスの一部を代行することはできますが、最終的な採用可否の判断は依頼元企業が行う必要があります。候補者が企業の求める人物像に合致するか、長期的に活躍できるかの最終的な見極めは、経営層や現場の責任者が行うべき重要な意思決定です。採用代行（RPO）はあくまで選考のサポート役であり、最終的な採用責任は企業側にあります。ただし、短期的な大量採用の場合など合否基準を明確に共有できる場合においては一概に不可ではありませんので、もしそのような依頼をしたい場合は、採用代行会社と相談してみましょう。

個人情報の取り扱い許可がないところ

候補者の履歴書や職務経歴書などに含まれる個人情報は、個人情報保護法に基づき、本人の同意なしに第三者（採用代行会社など）へ提供することは基本的にはできません。採用代行（RPO）を利用する際には、応募者から個人情報を第三者に提供することについて、事前に適切な形で同意を得る必要があります。このプロセスを怠ると法令違反になるため、採用代行会社と協力し、適切な運用体制を構築することが不可欠です。

企業文化や価値観の最終的な適合判断

採用代行（RPO）は、候補者のスキルや経験といった客観的な要素を評価することは得意ですが、候補者が自社の企業文化や価値観に本当にマッチするかどうかの「感覚的」な部分や、組織との相性を見極めるのは困難です。この最終的な適合判断は、実際に共に働くことになる現場の社員や経営層が、面接などを通じて直接対話し、見極めるべき領域と言えます。長期的な活躍と定着のためには、スキルだけでなくカルチャーフィットも重要な要素です。

採用代行（RPO）依頼前に課題を明確にしておくことが重要

採用代行（RPO）サービスを最大限に活用し期待する効果を得るためには、依頼前にそもそも自社の採用活動における課題がなんであるのかを具体化しておくことが極めて重要です。「人手が足りない」といった漠然とした理由だけでなく、

「どの業務に時間がかかっているのか」
「採用目標に対して何がボトルネックになっているのか」
「採用の質に課題があるのか、量なのか、採用後の定着率なのか」

などを深掘りしてみましょう。課題が明確になっていれば、採用代行会社に対して的確な要望を伝えることができ、サービス内容とのミスマッチを防げます。また、先に課題を把握しておけば、依頼後、その採用代行会社のおかげで自社にもたらされた影響度合い（ベネフィットの部分）も現状と比較することで判別できるでしょう。

効果的な比較検討のためにも、まずは自社の現状分析から始めましょう。

現状分析と目標設定の重要性

採用代行（RPO）の導入を検討する際、まず行うべきは自社の採用活動における現状分析です。例えば、

「応募数は十分だが、書類選考通過率が低い」
「選考プロセスが長引き、候補者に辞退されてしまう」
「内定を出しても承諾率が低い」

など、現状の具体的な課題点を洗い出します。その上で

「〇カ月以内に〇名のエンジニアを採用する」
「採用単価を〇%削減する」
「内定承諾率を〇%向上させる」

といった、定量的・定性的な目標を設定します。現状と目標のギャップを埋めるために、採用代行（RPO）にどのような支援を期待するのかが明確になり、サービス選定や依頼内容の決定、導入後の効果測定がスムーズに進みます。

採用代行会社を選ぶポイント

数多くの採用代行（RPO）会社の中から、自社に最適なパートナーを選ぶためには、いくつかの重要な比較ポイントがあります。料金形態はもちろんですが、それだけで判断するのは危険です。会社の信頼性、実績、得意とする領域（業界や職種）、提供されるサービスの範囲、担当者とのコミュニケーションの取りやすさなどを総合的に評価する必要があります。また、自社の企業文化や採用方針との相性も考慮に入れるべきでしょう。これらのポイントを踏まえ、複数の会社から提案を受け、比較検討することで、長期的に良好な関係を築けるパートナーを見つけることができます。

採用代行（RPO）を依頼するメリット

採用代行（RPO）を活用することには、単なる業務効率化に留まらない、多くのメリットがあります。専門的なノウハウの活用、社内リソースの最適化、コスト削減の可能性、そして戦略的な採用活動の実現など、企業の採用力を総合的に高める効果が期待できます。これらのメリットを理解することで、採用代行（RPO）導入の目的をより明確にし、導入効果を最大化することに繋がります。

専門性の高いノウハウ教示ができる

採用代行会社は、多くの企業の採用支援を通じて培ってきた、採用市場に関する深い知見や最新のトレンド、効果的な採用手法に関する専門的なノウハウを持っています。自社だけで採用活動を行なっていると、どうしても視野が狭くなりがちですが、採用代行（RPO）を活用することで、客観的な視点からのアドバイスや、自社では思いつかなかったような効果的なアプローチ方法の提案を受けることができます。

社内リソースの確保ができ別業務に当てられる

採用活動には、母集団形成、書類選考、面接調整、候補者とのコミュニケーションなど、多くの時間と労力が必要です。採用業務だけでもこれだけ多くの業務があるにも関わらず、実際には「ほかの人事業務と兼務」していたり「総務や人事を兼任している」など、兼業していることが多いのも事実です。まずは採用のノンコア業務を採用代行会社に委託することで、採用担当者は、候補者の最終的な見極めや採用ブランディングの強化、入社後のオンボーディング設計、組織開発といった、より戦略的で付加価値の高いコア業務に集中することができます。また「採用戦略からお願いしたい」という場合も採用代行会社によっては可能です。労働人口が減る現代では、うまくBPOを活用して、人事部門全体の生産性を向上させてください。

費用対効果を計算すればコストの削減ができる可能性がある

一見すると、採用代行（RPO）の利用は追加コストのように思えるかもしれません。しかし、採用活動全体にかかるトータルコストで比較検討すると、結果的にコスト削減に繋がる可能性があります。例えば、自社で採用担当者を新たに雇用する場合の人件費や教育コスト、求人広告費、採用管理システムの利用料などを考慮すると、採用代行に委託した方が安価になるケースもあります。また前項で説明したとおり、採用に慣れたプロに依頼できる点も含めると、自社のリソースを確保しながら、コンサルティングを依頼するよりも安価に収まる可能性もあります。採用プロセスが効率化され、採用期間が短縮されることによる間接的なコスト削減効果も期待できます。

戦略からお願いできる採用代行（RPO）もある

前述の通り、採用代行（RPO）サービスの中には単に指示された業務をこなすだけでなく、企業の採用課題解決に向けて、採用戦略の立案段階から深く関与し、パートナーとして伴走してくれる会社も存在します。市場分析に基づいたターゲット設定、採用チャネルの最適化、選考プロセスの設計、採用ブランディングの構築など、採用活動の上流工程から一気通貫でサポートを受けることができます。これにより、より根本的な採用課題の解決や、持続的な採用力の強化を目指すことが可能です。

採用代行（RPO）を依頼するデメリット

採用代行（RPO）は多くのメリットがある一方で、導入にあたってはいくつかのデメリットや注意すべき点も存在します。これらの潜在的なリスクを理解し、事前に対策を講じておくことが、採用代行（RPO）の導入を成功させるためには不可欠です。費用面の問題だけでなく、社内ノウハウの蓄積や情報セキュリティ、候補者との関係性など、多角的に検討する必要があります。

外注の費用がかかる

採用代行（RPO）を利用するには、当然ながら外部委託費用が発生します。料金形態はさまざまですが、月額固定型、従量課金型、成果報酬型のいずれにおいても、一定のコストがかかります。特に予算が限られている中小企業やスタートアップにとっては、この費用が導入のハードルとなる可能性があります。導入を検討する際には、費用対効果を慎重に見極め、自社の予算内で最大の効果が得られるサービスプランを比較検討する必要があります。

自社にノウハウを蓄積しづらい

採用業務の多くを外部に委託することで、採用プロセスや候補者対応に関する実践的なノウハウが社内に蓄積されにくくなるという側面があります。将来的に採用活動を完全に内製化したいと考えている企業にとっては、この点がデメリットとなる可能性があります。対策としては、採用代行会社との連携を密にし、定期的なレポートやフィードバックを通じてノウハウを吸収する努力をしたり、契約にノウハウ移管に関する条項を盛り込んだりすることが考えられます。

情報セキュリティがしっかりした企業を選ぶ

採用代行会社には、候補者の履歴書や職務経歴書といった機密性の高い個人情報を預けることになります。情報セキュリティ体制が脆弱な会社を選んでしまうと、情報漏洩などの重大なインシデントが発生するリスクがあります。これは企業の信用失墜に直結する問題です。そうならないためにも、プライバシーマーク（Pマーク）やISMS（情報セキュリティマネジメントシステム）認証の取得状況、具体的なセキュリティ対策などを事前に確認し、信頼できる会社を慎重に比較検討することが大切です。

応募者接点が減ってしまう

採用代行会社が候補者との初期対応や日程調整などを代行することで、自社の社員が候補者と直接コミュニケーションを取る機会が減少する可能性があります。これにより、企業の社風や働く社員の雰囲気を直接伝えにくくなったり、候補者の細かな反応や熱意を感じ取りにくくなったりする場合があります。候補者体験の向上という観点からも、採用代行会社との役割分担を明確にし、自社が関与すべき接点を意識的に設けるなどの工夫が必要になるでしょう。

採用代行（RPO）を利用する際の注意点５つ

採用代行（RPO）を効果的に活用し、導入の失敗を避けるためには、いくつかの重要な注意点があります。契約前の比較検討段階から、導入後の運用フェーズまで、これらのポイントを意識することで、採用代行会社との良好なパートナーシップを築き、採用目標の達成に繋げることができます。特に以下の5つの点には注意しましょう。

情報セキュリティがしっかりした企業を選ぶこと

これはデメリットでも触れましたが、重要な注意点の一つです。候補者の個人情報という機密情報を扱うため、委託先の情報セキュリティ体制は最優先で確認すべき項目です。プライバシーマークやISMS認証の有無は基本的なチェックポイントですが、それだけでなく、具体的なデータの取り扱い方法、アクセス権限の管理、従業員へのセキュリティ教育など、詳細な対策内容を確認しましょう。契約書にも情報管理に関する条項を明記し、万が一の際の責任の所在を明確にしておくことが重要です。

連携方法は事前にある程度決めておくこと

採用代行会社とのスムーズな連携は、プロジェクト成功の鍵を握ります。依頼する業務範囲、報告・連絡・相談の頻度や方法（メール、チャット、定例会議など）、使用するツール、緊急時の連絡体制などを、契約前に具体的にすり合わせておくことが重要です。誰が何を担当し、どのような情報をいつまでに共有するのか、といった役割分担とコミュニケーションルールを明確にすることで、認識の齟齬や対応漏れを防ぎ、円滑な業務遂行が可能になります。

活用するツールの実績等を確認すること

採用代行会社が業務で使用するATS（採用管理システム）やオンライン面接ツール、コミュニケーションツールなどが、自社の要件や既存システムと適合するかどうかを事前に確認しましょう。ツールの機能性、使いやすさ、セキュリティレベル、導入実績などを比較検討することが重要です。場合によっては、自社が指定するツールを利用してもらえるか、あるいはデータ連携が可能かなどを確認する必要があるかもしれません。ツール起因のトラブルを避けるためにも、事前の確認は欠かせません。

採用代行（RPO）のサービス範囲と責任分界点を明確にすること

契約を締結する前に、採用代行会社に依頼する業務の範囲（スコープ）と、自社で行う業務との責任分界点を明確に定義し、契約書に明記することが不可欠です。「どこからどこまでを採用代行会社が担当し、どこからが自社の責任か」を曖昧にしたまま進めると、後々「言った、言わない」のトラブルに発展したり、業務の抜け漏れが発生したりする可能性があります。具体的な業務プロセスごとに、担当と責任の所在を明確にしておきましょう。

定期的な効果測定と改善を行うこと

採用代行（RPO）は導入して終わりではありません。依頼しっぱなしにするのではなく、事前に設定したKPI（採用人数、採用単価、選考期間、内定承諾率など）に基づいて、定期的に効果測定を行うことが必須となります。採用代行会社から提出されるレポートを確認し、目標達成度や課題点を共有する定例会議などを設けましょう。その上で、結果に基づいて改善策を協議し、PDCAサイクルを回していく姿勢が、採用代行（RPO）の効果を最大化するために不可欠です。

採用代行（RPO）活用での成功事例

採用代行（RPO）をうまく活用することで、多くの企業が採用課題を解決し、成果を上げています。ここでは、具体的な成功事例を３つご紹介します。これらの事例から、どのような課題に対して、どのように採用代行（RPO）を活用し、どのような結果が得られたのかを知ることで、自社での導入イメージをより具体的に持つことができるでしょう。

専任人事不在とノウハウ不足でRPO！　半年で社員５名から11名に

＜業界＞
医療システム・Webサービスの展開

＜課題＞

• 専任担当者不在
• 採用ノウハウ不足
• 非効率な採用活動
• エージェントとの連携不足

＜結果＞

• 集団形成の強化
• エージェントとの関係強化
• 採用目標達成　６名の採用に成功
• 採用時間の削減
• 採用ノウハウの獲得

社員５名と少人数だった同社では、専任の採用担当者不在。３名の役員が本業の合間に手探りで採用活動を行なっている状況でエージェント経由の紹介もほとんど得られず、採用は難航しており、採用代行（RPO）の導入を検討。

導入した採用代行（RPO）では、Wantedlyを活用した戦略的なスカウト活動を本格化し、求人原稿も毎週ブラッシュアップする運用に。また、エンジニア採用に強みを持つエージェントの新規提案をするなど、母集団形成の幅も大きく広がりました。

その結果、エンジニアを含む６名の採用に成功し、採用目標を大幅に達成。さらに、採用要件の明確化や選考プロセスの標準化にもつながり、採用活動全体の精度とスピードが飛躍的に向上しました。採用代行（RPO）をうまく活用したことで、短期間で大きな成果を実現できた成功事例のひとつです。

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わずか10カ月で16名のエンジニア採用に成功

＜業界＞
IT業界

＜課題＞

• 専任担当者不在
• 採用ノウハウ不足
• 非効率な採用活動
• エージェントとの連携不足

＜結果＞

• 集団形成の強化
• エージェントとの関係強化
• 採用目標達成
• 応募率５％を達成
• 10カ月でエンジニア内定者16名（インターン含む）

代表が採用業務を一手に担っており、リソース不足が同社のお悩みでした。特に、熟練層のエンジニア採用に苦戦しており、他業務との兼ね合いも相まって媒体運用も滞りがちに。また担当が採用の専門家ではないため、求人原稿やスカウト文面も魅力を伝えきれておらず、PDCAサイクルもうまく回せていませんでした。

そこで、採用代行（RPO）の導入を決意。まず導入後には同社の事業内容や技術環境の魅力をヒアリングにはじまり、求人原稿とスカウト文面の全面リニューアルを決行。Wantedlyの週次公開やGreenの活用度向上施策、インターン獲得におけるスカウト施策、採用広報の支援も実施しました。その結果、10カ月で16名のエンジニア採用に成功。内定者の8割はWantedly経由であり、Wantedlyのランキング1位、通常は１％ほどの応募率は５％を超える結果となりました。

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コロナ禍の新卒採用を成功に導いた内定承諾率100%のオンライン採用改革

＜業界＞
Webマーケティング・コンテンツ制作業界

＜課題＞

• 新卒採用担当者が一人で業務過多
• 候補者との会話や研修に注力する時間が不足
• コロナ禍で対面での採用活動が困難
• オンラインでの採用活動ノウハウがない

＜結果＞

• 採用代行（RPO）の活用でオンライン採用に移行
• エントリー数が前年比35%増加
• 内定承諾率100%を達成
• 担当者が候補者との会話に集中できるようになった
• 候補者の動機形成に注力でき、丁寧な対応が可能になった

新卒採用担当者が一人で業務過多の状態であった同社。季節要因が結果に大きく左右する新卒採用であるにも関わらず、候補者との会話や研修に注力することもできないほど、目の前の業務に追われて手が回らない状況でした。特に、コロナ禍で対面での採用活動が困難になり、選考フローのオンライン化が急務となりました。

そのため、採用代行（RPO）の導入を決定。まずは説明会から選考までをオンラインに移行させました。結果、オンラインイベントのノウハウ教示ができたり、Zoomウェビナー機能の活用方法を連携してもらえたりしたことで、スムーズなオンライン選考への移行が実現できました。また、候補者への連絡や日程調整などの業務を委託し、担当者は候補者との会話に集中できるようになりました。

最終的に、エントリー数は前年比35%増加し、内定承諾率は100%を達成。担当者は候補者の動機形成に注力でき、例年以上に丁寧な対応が可能となりました。

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採用代行（RPO）とのタッグで10カ月で100名超の大量採用を実現

＜業界＞
情報通信業界

＜課題＞

• 事業の急成長に伴い採用規模が拡大
• 人事3名体制では幅広い専門職の採用に注力しきれない
• 質の高い採用活動を行う必要があった

＜結果＞

• CASTER BIZ recruiting導入により採用活動を強化
• 徹底的なヒアリングとペルソナ設計への参加により、求める人物像を深く理解
• 約10ヶ月で100名以上の入社が決定
• ダイレクトリクルーティングで36名の入社が決定
• CASTER BIZ recruitingがスピーディーな対応と積極的な情報収集で貢献
• 採用チームの柔軟なスケールを実現

事業の急成長に伴い採用規模が拡大し、人事３名体制では幅広い専門職の採用に注力しきれない状況でした。

質の高い採用を目指すために、採用代行（RPO）を導入することに。依頼した採用代行会社は、ペルソナ設計の社内ミーティングから参加。さらに徹底的なヒアリングのおかげで候補者を絞りすぎることなく、求める人物像を深く理解したうえで母集団のボリュームと質の確保に注力しました。

結果、約10カ月で100名以上の入社が決定し、ダイレクトリクルーティングでは36名の入社が決まりました。採用代行（RPO）は、スピーディーな対応と積極的な情報収集により、社員の一員のような感度で採用活動を推進し、採用チームのスケールに貢献しました。

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採用代行会社とのおすすめの連携方法

採用代行会社との連携を成功させるためには、単なる「外注先」としてではなく、「採用目標達成に向けたパートナー」として捉え、良好な関係性を築くことが重要です。まず、キックオフミーティングでプロジェクトの目標、役割分担、コミュニケーションルールを明確に共有しましょう。定期的な進捗確認ミーティング（週次など）を設定し、課題や懸念点を早期に共有・解決できる体制を整えます。情報共有にはチャットツールなどを活用し、迅速かつオープンなコミュニケーションを心がけましょう。また、採用代行会社からの提案やフィードバックに耳を傾け、建設的な議論を行うことも大切です。

費用対効果を重視し自社の採用にインパクトを

採用代行（RPO）は、自社のリソース確保の観点で活用するだけではもったいないサービスです。単に人手不足を補うのではなく、自社の採用課題を解決するひとつの手法だと思ってみてください。その場合、その課題解決にかける予算が正しいのかも合わせて確認してみましょう。結果的に最適なサービスを比較検討した上で戦略的に活用すれば、採用活動全体の質と効率を飛躍的に高め、コスト削減にも繋がる可能性があります。

重要なのは、導入前に目的と目標を明確にし、信頼できるパートナーを選び、導入後も主体的に連携して改善を続けることです。採用代行（RPO）を効果的に活用し、採用成功を通じて企業の成長を加速させましょう。この記事で紹介した比較ポイントや注意点を参考に、ぜひ貴社にとって最適な採用代行（RPO）の導入を検討してみてください。

『CASTER BIZ recruiting』では、累計500社の採用実績から得たデータを活かし『データドリブン採用』を実践し、効果的に採用を推進します。リソース不足やノウハウでお悩みの方は一度ご相談ください。