導入事例
CASE
コンテンツ業界はデジタル人材の採用が急務に。ワンチームで作る採用体制で7名の内定承諾へ
株式会社テレビ東京コミュニケーションズ様
「インターネット・テクノロジーカンパニー」として、テレビ東京グループのネット戦略を担うテレビ東京コミュニケーションズ(略称:TXCOM)。2018年10月に初めてCASTER BIZ recruitingのレギュラープランを導入いただきました。一度は採用ニーズが満たされたため解約があったものの、事業拡大に伴う採用活動の強化により2021年3月から再びご利用いただいております。
今回は人事総務部 部長の山口さんと採用担当の塩原さん、CASTER BIZ recruitingリクルーター三嶋の3名に、これまでの採用業務を振り返ってもらいました。
- レギュラープラン
以前の当たり前が通用しない時代に。
2名体制の採用活動に限界を感じていた
塩原さん:採用担当は私と山口の2名です。しかし総務や広報なども兼務しているため、採用活動に専念できる状況ではありませんでした。特に2018年は採用件数が増え、人手も足りなくなり、CASTER BIZ recruitingさんの力をお借りしました。
一度は採用ニーズを満たしたものの、2020年から再び採用活動が活発になり、非公開求人も含めると8〜9職種と多様化しました。さすがに2名体制での業務には限界があるなと感じ、再契約をお願いすることになりました。
山口さん:私は、現在のポジションに就く以前は、事業部門でサービス企画などを8年程担当していたのですが、その前は人事総務部にいたんです。8年間のブランクを経て、改めて採用業務に携わり、採用活動の時代の変化を強く感じ、プロに相談できる環境が必要だと思いました。
かつては転職エージェントだけで十分だったのが、今はダイレクトリクルーティングを始め、さまざまな採用手法が必要なことがわかりました。求人媒体や採用ツールも以前の比ではありません。また、採用業務を得意としていた前任者が業務から離れてしまい、体制もイチから組み直す必要がありました。
三嶋:私は2021年3月、2度目のご契約時から一緒に採用活動に取り組んでいます。最初のコミュニケーションで意識したのは、ただ手法を紹介するだけでなく、なぜそうするのかをていねいに説明することでした。
私のほうで積極的に採用活動を前に進めることはできます。でも、TXCOMさんのスタイルとしては「焦らずゆっくり理解し、ていねいに実践する」を重視していると感じました。
そこで他社事例などを交えながら、「こういうやり方もあるが、御社ではこうすると良いと思います」という具合に、必ず納得感のある状態が作れるよう心がけていました。
情報の見える化、業務効率の改善。
スピーディーな採用活動を体験できた
塩原さん:採用ツールなどを活用し、進捗管理が整備されたことは大きな変化でした。それまでは情報共有が十分ではなく、担当者以外は知らない「ブラックボックス化」が起きていたんです。
また、会社の半歩外から接してくれる距離感も良かったなと思います。特に社内に対しては「選考結果を〇〇日までに戻してね」と依頼しても、仕事が忙しい状況では優先度が上がらず、後回しにされてしまうことがあります。
でもこれがCASTER BIZ recruitingさんからの依頼であれば、すぐに対応してくれるんですよね。そのおかげで、よりスピーディーに採用業務が進んだことは1度や2度ではありません。
山口さん:2021年3月から、採用業務が増えて忙しくなりました。例えばWebディレクターと一口に言っても動画とアプリでは職種が異なります。それぞれのターゲットに合わせて求人募集をかけるため、準備する求人票も増えますし、必然的に応募数も増えます。採用業務を兼任する私たち二人だけではとても対応しきれなかったと思います。
また、CASTER BIZ recruitingさんとのメッセージを読み返せば、進捗状況が明確になり、不明点が解消されるのもメリットです。普段のコミュニケーションで活用しているSlackというチャットツール上では、採用以外のやりとりが発生しません。これが何より貴重なことだと思っています。
もし専任を置くとなれば、採用業務以外のことをついお願いしてしまうこともあると思いますし、育成コストもかかります。社内でやりきると、苦手な部分がおざなりになる可能性も否定できない。そういった視点からも、今回お願いして良かったなと感じています。
三嶋:ボリュームのある採用業務を巻き取り、TXCOMさんの採用土台を築くために、現場の方にSlackへ参加してもらうようにしました。なるべく現場の方と直接やりとりをしたいと考えたんです。
塩原さんや山口さんを介すことなく、まるで自動でプロジェクトが進むような体験を提供するために意識したポイントです。また、「見落としているかも?」「気づいていないかな?」と思われるタスクは積極的に拾い、プッシュもしました。ワンチームで動くことで、より早く・抜け漏れなく成果へ向かえる体制を作る狙いです。
エージェントから連絡が来た際は、対応してほしい旨を必ずこちらからもSlackで連絡して、進捗確認など細やかな部分にも配慮しましたね。
立て続けに7名の内定承諾。
ポイントはチームで作る中長期の採用基盤にあった
塩原さん:まだそこまで大きくない組織で、採用以外も兼務している担当者であれば、CASTER BIZ recruitingさんのサービスは非常に助かる仕組みです。弊社もまだ80名ほどの規模なので、採用活動がある限りお願いしたいと思っています。
もう1つの理由として、弊社との相性があります。仕事をただ外部に切り出すのではなく、チームの形でご一緒できるスタイルは、中長期で採用基盤を作りたい企業にぴったりです。
三嶋さんとは密にコミュニケーションを取りながら、どのポジションにはどんな人が必要かを、お互いに確認し合いながら進めています。適切な間合いがわかると、私たちがやったほうがいいことと、任せたほうが成果が出ることの棲み分けが生まれ、より成果へとつながっている感覚があります。
山口さん:ここ数ヶ月でパタパタっと立て続けに内定承諾があり、合計7名の採用が決まりました。時間をかけてノウハウが社内に蓄積され、実績も積みあがっている印象です。
これは個人的な感想ですが、たまに「お疲れ様です!」と、社内の人と接するような距離感でメールを送りそうになることがあります(笑)。
三嶋:チームの一員として見てくれるのはすごく嬉しいです! TXCOMさんとの関係構築のエピソードとしては、初期のコミュニケーションが思い出されます。予算の制限がある中で、苦戦しているポジションの採用を担うことになりました。
最初は絶対に成功させたい一心で、「私はこうしたいです」と自分を主語にした提案をしたくなることも多々ありました。でもそうではなく、「TXCOMさんであれば、スカウトをこういう媒体で打ったらどうでしょう」と相談するようにしました。その結果、チームとしての動きが生まれ、成果にも結びつくようになりました。
その後は、TXCOMさんからも率直なご要望をいただけるようになり、信頼関係が生まれたように感じています。双方のコミュニケーションがある点、それが成功の要因だと思います。
コンテンツ業界でイノベーションを起こす!
カギを握る「デジタル人材」の採用
塩原さん:私たちのミッションは、テレビ東京グループのネット戦略を担うことです。
設立当初はガラケーの待ち受け画面や着メロの作成がメインだったものの、現在はキャラクターのEC事業や、動画配信の事業など多岐にわたってサービス展開しています。テレビ放送以外の部分では、経済をテーマにしたネットコンテンツの開発・運用や、地方自治体や官公庁のプロモーション業務などもあります。
このように、グループ全体における「デジタル関連事業」はTXCOMが主体となり進めているので、今後もWebディレクターやシステムエンジニアなど、デジタルまわりの人材採用を強化していきたいと考えています。
山口さん:テレビ業界も大きく変わり、今や「コンテンツ業界」といったほうが正しい表現のように感じます。ディスプレイの中でユーザーに何を見せるのか。お客様のお手元に、正しいもの・楽しいもの・嬉しい時間をお届けするには、デジタル技術は切っても切り離せません。
テレビ東京グループが持つ個性的なコンテンツや、採用によって力で伸ばしていくきっかけをつくる。そういった連携が今後のポイントになると思います。
また、グループ内では当社は「デジタルに強い会社/人材が揃っている」と期待されていて、実際にTXCOMの社員のうち20〜25%ほどは、テレビ東京との兼務がかかっています。一定規模の組織だと、流動的な採用も難しくなるものです。色々な手法にチャレンジできるTXCOMが、採用に向けてアクセルを踏んでいく必要があると思っています。
今後、多方面で活躍されている優秀な方に入社していただくことで、新しい風やイノベーションを起こし、グループ内からの「こんな技術を持った人はいないかな?」というオーダーにもすぐ応えられる存在になる。TXCOMにしかできない採用活動を続ける。それが私たちの今後の目標になります。
取材・執筆・編集:株式会社ソレナ